「後宮の烏」第1話を視聴

 今期放送の「後宮の烏」第1話を視聴しました。
 その感想です。
 ちなみに、私は原作未読です。
 結論から言うと、非常に楽しめました。
 タイトルから想像のつくとおり、中華ファンタジーの宮中モノです。
 女性向けに根強い人気のあるジャンルですね。
 まずは作画ですが、非常に凝っています。
 彩色がベタではなくグラデーションを多用しているので、淡く、水墨画のような印象を受けます。
 アニメでのグラデーション表現は、デジタル彩色になった今でも、コストのかかる作業ではないかと思います。
 演出も、宮中事件の回想シーンを影絵で表現するなど、止め絵ではないコスト省略をしていて工夫が見られます。
 キャラクターデザインやキャラクターの演出に関してですが、繊細で作品の雰囲気に非常にマッチしています。
 女性向けの作品では、男性視聴者が見ると微妙に”こそばゆい”演技を、とくに男性キャラがする事がありますが。
 今作は、いまのところ、そういった印象は受けませんでした。
 気になった点をあえて挙げるなら、主人公の寿雪が、皇帝の高竣の頼みを受けるまでの流れで、もうすこし寿雪の葛藤があっても良かったのではと思うぐらいです。
 制作会社のBN Picturesはバンナムの子会社ですし、最後まで映像のクォリティを保ってくれる事を期待したいです。