「ラーメン組っ」から考える、多数キャラの強みとAKB戦略

 高橋わな美先生の「ラーメン組っ」の本を読みながら、現在、多方面で展開される擬人化ご当地キャラについて考えてみました。

 1970年代は基本的にヒロインキャラというは、1作品に1人でした。
 宇宙戦艦ヤマトの「森雪」やコンバトラーVの「南原ちずる」のように、ヒロインは”紅一点”という存在です。
 その後、80年代になると、超時空要塞マクロスや、あだち充先生の「みゆき」のように、ダブルヒロインが流行します。
 そして90年代、「ときめきメモリアル」や「天地無用」といった作品から、多数ヒロインの流れができていきます。
 この当時の多数ヒロイン物が、現在とのソレと違うところは、制作側が「メインヒロイン」を明確に設定していた点にあります。
 しかし、多数ヒロインものが成立してすぐに、制作側が「メイン」とした以外の「サブヒロイン」が1番人気を得るケースが多発しました。
 「ときメモ」は詩織ではなく虹野が人気を博し、「セーラームーン」では「土萠ほたる」が同人界隈を席捲します。
 こうした傾向の中、2000年代にはいると「アイドルマスター」が発売され、「AKB48」が活動を開始。
 AKB48は、社会現象となりました。
 この中で、「推し」という考えが生まれ、制作側が「メインキャラ」を明確にしないコンテンツが多く作られます。
 流行するコンテンツというのは、「需要と供給」の意図が一致すると生まれると考えます。
 需要側には、自分でヒロイン(推し)を選択できる。供給側は、キャラの追加が容易な点や、キャラのバックストーリーがバラバラでも良い。など、多数のメリットがあると思います。
 そして、艦コレや温泉むすめなど、擬人化キャラコンテンツが隆盛します。
 特に、ご当地キャラと擬人化萌えキャラは相性が良いと考えます。
 「追加が容易」「公式にはキャラの重要度は全員同じ」「設定の統一が最小限で済む」などなどです。

 さて、この流れはいつまで続くかですね。
 時代は巡るといいますから、そのうち「紅一点ヒロイン」の流れに戻る日がくるのでしょうかね。