初代PSOの思い出
現役ヒカセンである私ですが、最初にやり込んだネットワークゲームは、ドリームキャスト版の初代ファンタースターオンライン(PSO)でした。
SEGAから発売されたドリームキャストというハードは、ブロードバンドが普及する以前からネットワーク時代の到来を見据えて、アナログモデムが標準装備でした。
PSOは、ドリームキャストのネットワーク機能を利用させるために、SEGAが自社開発したゲームで、基本システムはブリザード社が発売していた初代ディアブロをベースにしています。
それを、SEGA自身の人気RPGタイトルであるファンタースターシリーズで再現した感じになっています。
初代ディアブロと違うのは、ディアブロが2Dキャラの見下ろし視点のだったのに対し、PSOは3Dモデリングの背後視点だったことです。
これは、当時のSEGAが、デイトナUSAやバーチャファイターといった3Dモデリングのゲーム開発に力を入れていたためと思います。
海外では、3Dモデル背後視点のMMOタイトルはいくつかありましたが、国産のネットワークRPGとしては初のゲームでした。
PSOの少しあとに、FF11とモンスターハンターが発売され、特にモンスターハンターについては、PSOとディアブロの影響が多くみられます。
PSOはゲームデザインが斬新でしたが、わたしが最初に引き込まれたのは、その世界観でした。
SFとファンタジーが融合した世界感はファンタースターシリーズを継承したものですが、PSOの世界観はまた独特なものです。
PSOは、惑星開拓のため宇宙を航行する移民船団と、移民先の惑星ラグオルが舞台ですが、移民船の内部景色はどことなく退廃的で、サイバーパンクな雰囲気となっています。
プレイヤーキャラには、ヒューマン、ニューマン、キャストとい3種族が用意されていますが、それぞれに種族階級が設定されており、平等な人権が保障されないという世界です。
現代ならポリコレ案件な設定かと思いますが、20年前は許されていたのですね。
そんなPSOで、わたしは初のフレンドに出会い、ネトゲライフを謳歌しました。
以来、あの時の気分を味わいたくて、MOやMMOを渡り歩ています。
FF14ライフを満喫している今でも、初代PSOの思い出は薄れません。
原体験というのは、強烈に脳に刻まれるものなのですね。