「悪役令嬢」モノの元ネタ

 昨年あたりから、「悪役令嬢」という言葉がタイトルに入った作品を、よく目にするようになりました。
 10月からの新作アニメにも、「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました」というタイトルが入っています。
 わたしも、この手の作品を何作か流し見しましたが、多くは乙女ゲームの世界観でのヒール役である「悪役令嬢」を主人公とした設定のようです。
 そんなわけで、人気のある乙女ゲームのライバル役をザックリ探してみました。

■ディズニー ツイステッドワンダーランド
 FGOの乙女ゲーム版?。
 ゲーム版では、主人公の設定が公開されていないらしくライバル役も存在しないようです。
 コミカライズ版では、主人公は男子高校生となっているみたいですね。
 乙女ゲームで主人公が男子っていうのは、アリなのでしょうか?。
 BLがダメというユーザーも居そうなものですが・・・。

■イケメン王子 美女と野獣の最後の恋
 タイトルや主人公の名前がベルであることからも、フランスで書かれた「美女と野獣」を元ネタにしていると思います。
 ベルのビジュアルは、ディズニーのアニメ版に近いかな?。
 ライバル役は存在しないようです。

■イケメンヴァンパイア 偉人たちと恋の誘惑
 イケメンヴァンパイアになったナポレオンやニュートンが、主人公の血を欲して奪いあう設定のようです。
 主人公の精気やら体液でハーレムを作る話は男性向けでも多いので、その乙女ゲー版といったところでしょうか。
 ライバル役は存在しないようです。

■茜さすセカイでキミと詠う
 パラレルワールドで、日本の歴史上の人物と愛を深めるゲームのようです。
 男性キャラのビジュアルの幅が広いのが、特徴ですかね。
 ライバル役は存在しないようです。

■アンジェリーク ルミナライズ
 乙女ゲーの元祖、アンジェリークシリーズのSwitch版。
 このシリーズが、一連の悪役令嬢モノの世界観になっていると思います。
 シリーズを通してライバル役の貴族令嬢が登場し、初代ライバル役のロザリアは縦ロールにリボンと、ビジュアルも悪役令嬢の雛形として相応しいものです。
 縦ロール&リボンがライバル役のビジュアルとして定着しているのは、昭和の少女コミックのヒール役であるイライザ(キャンディキャンディ)や竜崎麗香(エースをねらえ)の影響なのでしょうね。
 ちなみに、悪役令嬢モノに登場する本来の主人公のビジュアルも、アンジェリークの主人公ビジュアルに近いものが多いと思います。

 以上、意外にもライバル役やヒール役の登場する乙女ゲームは少ないようです。
 かつ、最近の悪役令嬢を主人公とした作品の世界観やキャラ設定は、アンジェリークを元ネタとして派生・発展しているように思います。
 そんなわけで、次回のネタは「悪役令嬢ものは何故はやったのか?」を考えてみたいと思います。